2022年 研修生募集 セカエル&ウインドファームグループ
1、こんな方を募集しています。
*地球環境を少しでも良くするために働きたい方
*子どもたちや未来世代、動植物にも配慮した生き方をしたい方
*将来、セカエルやウインドファームグループとの連携を強めたい方
*環境問題やSDGs、ソーシャルビジネスを学びたい方
2、申し込み資格
*高卒程度の学力を有する方
3、研修時期と募集人員&応募締切日
【第1期】 研修開始日:2022年1月22日~1月31日 3~5名 応募締切:1月15日 受入決定連絡:1月17日
【第2期】 研修開始日:2022年2月10日~ 3~5名 応募締切:1月31日 受入決定連絡:2月2日
【第3期】 研修開始日:2022年3月22日~ 3~5名 応募締切:2月28日 受入決定連絡:3月7日
※研修生と別に「セカエル・アミーゴ(仮称)」を募集する予定です。セカエル・アミーゴは「週に8時間オーガニックカフェやキッチンカーなどに携わることでセカエルの宿舎に無料で住むことができます」週に8時間なので、例えば「セカエルの事業やセカエルのコミュニティには関心があるけれど、今の仕事を辞めることが難しい」という方でも北九州エリアで働いている方や住む場所を問わない仕事をされている方は、仕事が休みの日にセカエルの仕事をしてセカエルの宿舎に住むことが可能です。(現在、無職の方でも構いません)
6月までに募集を開始する予定ですが、早めに参加したいという方は info★secael.com の★を@に変換してメールで履歴書と志望動機をお送り下さい。一泊二日や二泊三日で、カフェやキッチンカーで働いたり、宿舎に滞在できる機会を設けます。その体験を経て、セカエルの仕事に共感できて、半年以上セカエル・アミーゴを続けたいという方を受け入れる予定です。
4、研修参加費と研修手当について
*30日未満の参加は、研修参加費として宿泊と食事代(自炊)で1日3000円必要です。
*1カ月以上の研修生は、参加費は無料です。(有機米と一部有機野菜は無料、自炊します)
*2カ月以上の研修生には、2カ月後から毎月3万円の研修手当が支給されます。
*12ヵ月以上の研修後にセカエルの役員になることを希望する人は、役員会からOKが
出れば、役員になることができます。
株式会社セカエルについて https://bit.ly/3qBeDw2
5、研修場所:福岡県北九州市と東京都国分寺市
*北九州市:(株)セカエル、(株)ウインドファーム、(有)有機コーヒー
*国分寺市:(有)カフェスロー
6、研修中の生活
*基本は全寮制(事情次第で自宅通勤可能)、週休2日(曜日は相談)以下写真①②参照。
*第1期応募者と3ヵ月以上の研修生は個室を使用できます。
*東京国分寺市にあるカフェスローが研修場所になる場合は、自宅から通っていただくことになります。




7、研修申し込み (info*secael.com)*を@に変換してメールをお送り下さい。
*研修希望者は、写真付き履歴書と参加動機を応募締切日までにお送り下さい。
*研修希望者は、研修時期(いつから)と研修予定期間(いつまで)をお知らせ下さい。
有機農業とフェアトレードの普及に取り組んできたウインドファームグループと
自分を変えて世界を変えるために設立されたセカエルが研修生を募集する理由
ローマクラブが資源と地球の有限性に着目し、『人類の危機リポート・成長の限界』を発表したのが、
今から50年前の1972年でした。
その内容は、「人口増加や環境汚染などの現在の傾向が続けば、100年以内に地球上の成長は限界に達する」
つまり、このまま地球環境の将来に配慮しない経済活動が続けば、地球の破局は避けられないという
強い警鐘を鳴らすものでした。
それから20年後の1992年に、ブラジルで国連環境開発会議(地球サミット)が開催され、
当時12歳の少女だったセヴァン・スズキが演壇に立って「伝説のスピーチ」をしました。

「今、動物や植物たちが毎日のように絶滅していくのを、私たちは耳にします。
それらは、もう永遠にもどってはこないんです。
・・・こんな大変なことが、ものすごい勢いで起こっているのに、
私たち人間ときたら、まるでまだまだ余裕があるようなのんきな顔をしています。
まだ子どもの私には、この危機を救うのに何をしたらいいのかはっきりわかりません。
でも、あなたがた大人にも知ってほしいんです。あなたがたもよい解決法なんてもっていないっていうことを。
オゾン層にあいた穴をどうやってふさぐのか、あなたは知らないでしょう。
死んだ川にどうやってサケを呼びもどすのか、あなたは知らないでしょう。
絶滅した動物をどうやって生きかえらせるのか、あなたは知らないでしょう。
そして、今や砂漠となってしまった場所にどうやって森をよみがえらせるのかあなたは知らないでしょう。
どうやって直すのかわからないものを、こわし続けるのはやめてください。」
(伝説のスピーチ全文)https://www.windfarm.co.jp/ecokaze/006/00602seban.html

伝説のスピーチから30年が経ちました。
「成長の限界」の発表からは50年が過ぎました。
しかし、人類は未だに地球環境を悪化させ続けています。世界の経済や政治を牛耳っている人々は、
かつてないほど莫大な利益を得て、貧富の格差を拡大しています。彼らの多くは、子どもたちや未来世代の命よりも
自分たちにより多くの利益をもたらすことを重視してきました。その結果が地球環境の悪化でした。
世界の森や海や大地で「開発」という名の自然破壊がくり返され、世界の生物多様性は過去50年で68%も失われ、
その結果「生物種の絶滅」が信じられない速さで進行しています。1975年の年間絶滅数は1,000種だったのが、
今は年間4万種もの生物が絶滅しています。実に40倍にもなっています。
それに加えて、世界的な肉食の増加に伴って、牧場をつくるために森林が伐採され、
さらに家畜のエサを栽培するために森を伐採しています。エサの大半は、遺伝子組み換えの大豆やトウモロコシであり、
農薬と化学肥料と水を大量に使用して栽培しています。このような「工業的な畜産」や「工業的な農業」が
生物多様性の減少と生物種の絶滅を加速させるだけでなく、
温暖化ガスの吸収源である森の減少は、気候変動にも大きな影響を与えています。
そして、その気候変動がさらに生物多様性を減少させ、生物種の絶滅を加速させるのです。
30年前に「こんな大変なことが、ものすごい勢いで起こっているのに、私たち人間ときたら、
まだまだ余裕があるようなのんきな顔をしています」と言った12歳のセヴァンが、
2人の子どものお母さんになって来日したとき、こんなことを言いました。
「私たち人間には、世代間の愛が足りないのではないか」と。
【今の私たちにできることから始める】
そうした状況の中で、「私たちにできることは何か?」を考えてきました。
有機農業とフェアトレードの普及に取り組んできたウインドファームは、創業35年の経験を生かして
気候変動や生物種の絶滅が加速している地球環境を少しでも良くするために、
グループ会社と共に(株)セカエルと提携し、環境団体や有機農業生産者とも連携しながら
新たな事業に取り組むことにしました。
【有機農業とアグロフォレストリー】
その柱になるのは、有機農業を普及させることです。農薬と化学肥料を大量に使用して単一品種の大規模栽培をしたり、
遺伝子組み換え作物を生産する工業的な農業、工業的な畜産を変えていくことです。
もう一つの柱は、森を守り森を再生できるアグロフォレストリー(森林農法/森林農業)を普及させて
森林破壊をくい止め、森を増やしていくことです。
具体的には、アグロフォレストリーで生産している中南米やアジア、アフリカの有機農産物を
フェアトレードで輸入して日本全国に流通させていくことです。
特に、国策としてアグロフォレストリーに取り組み、素晴しい成果を上げているメキシコの
有機農産物をフェアトレードで安定的に購入することで応援したいと考えています。
こうしたアグロフォレストリーの有機農産物を本格的に流通させるために、
「オーガニックカフェ」と「オーガニックキッチンカー」を全国展開していく予定です。
そのためのモデルになる店舗を北九州市と福岡市に4月~6月に開店する予定です。
そして、キッチンカーは福岡県に2台と東京に1台導入され、走り始めています。
これらの店舗や大きなキッチンカーでは、森林農法で栽培されたコーヒーやカカオ、果物、スパイスなどを使ったチョコレートやバナナフラワー(粉)を使ったオーガニック&ヴィーガンのクレープやスムージー、ソフトクリーム(店舗のみ)なども提供する予定です。
また、地元の有機農業生産者の野菜や加工品なども使用する予定です。
生産者の中には有機農業と福祉の連携(農福連携)に取り組んでいる「オーガニックパパ」
福岡県赤村で40年以上も有機農業に取り組み、生産者の連携を構築してきた「鳥越ネットワーク」
みんなで一緒につくっていく参加型共同有機農園の「アグリゾート」など魅力的な取り組みをされている
生産者との提携を強めていく予定です。
こうした店舗と別に通販事業や卸販売も全国的に拡大していく予定です。
【自然の中で遊んで学べる場づくり】
セヴァン・スズキは、来日する度に講演会でこんな話をします。
「子どもたちを自然の中に連れて行ってください。自然にふれる時間を増やして下さい。
そうした経験がないと自然の素晴しさや大切さを感じることが難しく、自然を守ろうという気持ちも湧いてきません」と。
そのメッセージを受け、子どもたちが自然の中で遊んだり学んだりできる場をつくる予定です。
研修生はウインドファームグループが所有している2階建てと4階建ての元旅館や元材木加工場などで生活しますが、
これらの建物を活用して「ほいくえん」や「がっこう」をつくりたいと考えています。
また、大人が森に入って間伐や植樹をしたり、フードフォレストで収穫した果物や有機農園で収穫した野菜を使った
オーガニック料理や手作りの有機食品加工を学んだりする「スローカルチャースクール」なども検討中です。
【研修生の仕事】
研修生は、基本的にオーガニックカフェやキッチンカー、有機農作業などに携わります。
(研修生と相談しながら)携わる時間配分を決めていきます。
特に、これから始まるオーガニックカフェやキッチンカーにおいては
「スタッフと一緒に店づくりをする」という気持ちで関わっていただきたいと考えています。
研修生の中から「将来、自分の故郷で出店したい」という人がたくさん現れることも期待しています。
東京拠点のキッチンカー(森のコーヒーを販売) 福岡拠点のキッチンカー(Veganバナナフラワークレープを販売)
4月にオープン予定の北九州にあるカフェ店舗。
研修生は、座学として環境問題を中心にSDGsやスロービジネス(ソーシャルビジネス)も学びながら
店舗やキッチンカーでのあらゆる仕事に携わって学びを深めていきます。
また、仕事だけでなく日常の暮らしの中でもよりエコロジカルでサステナブルな生き方を学び合います。
そして、研修での仕事や暮らしの中で学んだことを自分なりの表現でアウトプットしていくことも大事な仕事になります。
セカエルとウインドファームグループが研修生を募集するのは、危機的な状況に陥っている地球環境を
少しでも早く回復させるためです。そのために志を同じくする皆さん、特に若い人たちの力を借りたいのです。
「研修生」という呼び方をしていますが、非力な私たちだけではできないことを実現していくために「仲間」を募り、
力を結集して、地球に生きるすべての生物の母親である「マザー・アース」の健康を回復させたいのです。
そうした思いに共感できる皆さんの参加をお待ちしています。
参考資料・動画
SDGs|目標15 陸の豊かさを守ろう|年間4万種もの生物が絶滅
生物多様性の崩壊。絶滅していく生物
https://sdgs-support.or.jp/journal/goal_15/
過去50年で生物多様性は68%減少 地球の生命の未来を決める2020年からの行動変革
https://www.wwf.or.jp/activities/activity/4402.html
人類のせいで「動植物100万種が絶滅危機」=国連主催会合
https://www.bbc.com/japanese/48182496
2030未来への分岐点「特別編 持続可能な未来のために」(動画)
https://www.dailymotion.com/video/x81uxew
メキシコの新政権が国策として森林農法を推進
https://www.windfarm.co.jp/news/post-22669
メキシコが国策として森林農法を推進、植林エリアを拡大
https://www.windfarm.co.jp/news/post-26005