有機農について思うこと

様々な環境問題が注目されつつある今、

化学肥料の使用による土壌汚染や、農薬・殺虫剤散布による生態系の破壊等はよく耳にする話題です。

(セカエルメンバーの中では中村さんは特にこの問題に長く取り組んできました。)

 

セカエル農園でもできる限り「自然に負荷をかけない」ように畑作りをしたいと思い、

基本的に化学肥料、農薬・殺虫剤は使わない育て方を実践しています。

しかし今回自分たちの手で作物を育てる中で、そして農家のケイさんと関わる中で考えさせられた事がありました。

 

セカエル農園は家庭菜園レベルの小さな畑ですが、

それでも野菜の虫取りや夏の草刈り、水やり等は1日仕事になることも多く、
目を瞑ってしまう事もしばしばです。

キャベツたったの20株でも、その葉一枚一枚についた青虫を取るのは小一時間掛かります。

私たちはそれを生業にしている訳ではないので栽培に失敗してもそれほど大事ではありませんが、

それでも野菜を育てることの難しさは感じる事ができます。

 

対して、ケイさんはご家族で農業を営んでいる農家さんです。

その中でも力のいる仕事はケイさんが1人で行います。(と言うことは農作業の大半)

1日の限られた時間の中で何万株もの様々な野菜が植わった広大な畑を管理し、
収穫した野菜を出荷するのは骨の折れる仕事です。

そんなケイさんの畑では、化学肥料や作物に虫が付かないようにするための農薬を使用しています。

ケイさんと「有機栽培」について話す機会がありました。

出来る事なら環境に良い減農薬、無農薬に切り替えたいと話すケイさん。

しかしなかなか踏み切れない訳は、

 

・草刈りや虫取りを手作業でする人手と時間がない。と言う問題と、

・形の悪い野菜は売れ残る。

・虫食いや野菜の袋の中に虫が入っているだけでクレームがくる。

と言う消費者の意識が原因と思える問題。

「有機農法が良い」という言葉が一人歩きして、

農薬や化学肥料に頼らざるを得ない理由に目を向けて貰えていない気がする。

 

中でも形の不揃いや虫食い野菜に対するマイナスなイメージは私たちの身近な話だと思います。

「有機」「オーガニック」と言う言葉はスーパーでも良く目にするようになりましたが、

それでも未だに多くの人々は無意識に大きく、形や味が統一され、洗浄されて袋詰めされた安価な野菜を手にとっています。

野菜も生き物なんだから、個体差はあります。

環境破壊をこれ以上進めない為にも、化学肥料や農薬の使用量は減らして行くことは必須だと思いますが、

それは生産農家に対してだけに求めるのではなく、

消費者側も意識を変えて行かなければいけないと思いました。

 

そしてこれは私たちが畑仕事をしたり、農家のケイさんと直接関われたから考えることのできた話です。

生産者と消費者の間の距離が縮まる良い方法はないかと考え中です。

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